2017年9月1日金曜日

「夏休み」終わる(後半編)

「ウィークリー・ダイアリー(その17):夏休み後半編」

「学童クラブ便り(その123)」

「学童美術教室:夏休み特別編ー2」

前回は、夏休み前半に仕上がった学童たちの宿題作品10点を紹介しました。
今回は、お盆休み明けの夏休み後半に仕上がった宿題作品12点を紹介します。

下は1階アトリエにて、宿題絵の描画に励む学童有志の女子たちの様子。



4年生を中心に、1年生~5年生の女子たちがキッズ・クラスお休み日のアトリエを賑わしました。









「学童たちの宿題絵、祝完成」

2年生、Naちゃん作
飼い主ちゃんとワンちゃんの嬉しそうな表情が素晴らしく、黄色とピンクの配色もオシャレですね。

左:4年生、Ayちゃん作         右:4年生、Hnちゃん作
Ayちゃんもまたオシャレな配色とペットたちの表情が可愛いですね。
HNちゃんの捨てられたワンちゃんの表情と無情な雨が胸を刺します。

    左:1年、Snちゃん作         右:唯一の男子・3年、Ke君(Hnちゃん弟)
Snちゃんの「お米(ごはん)と私」、丁寧な塗りの表情と料理がとても魅力的ですね。
Ke君、学童男子には珍しく、やはり丁寧な塗りのシンプル色彩と形がオシャレです。

前回、妹を熱心に指導した4年・Keちゃん作(めでたく完成!)
「ドーン!」花火の轟音と共に「パパ、ママ、早く来て!綺麗だよう~!」との声が聞こえてくるようです。

左:1年、Meちゃん作         右:1年、Rnちゃん作
共に写実的表現を超えた躍動的な臨場感がリアルで、画面が大きく見える迫力が魅力です。

5年、Otちゃん作
遠近法の織りなす広々とした世界が「未来の暮らし」を、よりリアルにさせています。

5年、F/Chちゃん作
高速道路のドライバーたちのよそ見がヤバいです。高架下の観客の酔っ払いも良い味 出しています。

5年、T/Chちゃん(小5)
応募絵の「故郷と校歌」、朝日の下の桜や鳥たち、登校中の学童たちの姿が目映い場面となりました。

3年、Ynちゃん作・自由画「馬と私(仮称とのこと)」
夏休み後半の唯一の自由画。楽し気な作者と優し気なお馬さんの表情が良く、また周囲の緑の雰囲気も快感です。

学童女子たちの感性とその表現を具現化する際の強固な意志力、いつも感銘を受けます。
素晴らしい感性世界の誕生に立ち合えて、アトリエ冥利に尽きる夏休みを堪能しました。
完成した絵を見て、少しはみんなの良きアドバイザーになれたのではと自負することが出来ました。
ありがとう。


「筆者寸感ー1」

学童女子たちの感性と、それを紙面上に表現する際の確固とした意志力に、筆者は深い敬意を表します。
逆に、
絵画の制作過程を喜々として受け入れ楽しむ女子と、「メンドクサイもの」として嫌々やる男子とでは、
正に「雲泥の差」の世界の違いが存在していて、当然その結果も同様で、憐れみさえ覚えてしまいます。
宿題の絵画でも、同年齢の男女のあまりにも圧倒的な差異の存在にいつも驚き、呆然としてしまいます。
絵画をただの「メンドクサイもの」と嫌う男子たちに、いつの日か目覚めの時が訪れることを願います。

「筆者寸感ー2」

夏休みの宿題絵、後半の11作に自由画はたったの1点だけで、それ以外は全てテーマ(仮題)付きでした。
内訳は課題ありのポスター(動物愛護)や、「市主催の鮎祭り」「お米と私」「故郷と校歌」「未来の暮らし」等でした。
課題有り絵画制作も考える力を養う等、その教育的効果は有りですが、どの学校にも自由画もあって良いと思います。
課題の主題にがんじがらめとなって、描画の楽しさ等の気持ちがすくんでしまう学童の子らも少なからず存在します。
教育現場がそこら辺の問題を解消すべく努力・検討する必要があるのではないかと、筆者は個人的に考えています。
「絵画」にレポート的色合いを加味することなく、ただ描画それ自体に表現の楽しさを経験させることは大切です。
「図工」に感性とその表現力をこそ求めて然るべきで、社会勉強や大人の都合を付加することは二の次と思います。
「楽しいこと(それを表現すること)」を遊びの延長だとして、勉強の下に見る傾向は我が国の欠点だと思います。
良き思考力や深い認識は豊かな感性の基盤上にこそ築かれるもので、机上の記憶力的学習のみでは習得不可能です。
表現の世界である遊びの延長線上の美術がこれまで以上に深く理解・認知され、更に重んじられることを望んでいます。

* * *

「他愛のないデイリー・スナップ少々」

宿題絵も終わり、伸び伸びと自由画を描く1~2年生・女子4名。

「新入生歓迎会」後、共同練習や教え合いを始めたライバルの2バンドの面々。良い光景です😊

「撮影のジャマしちゃお~」でアップ登場のYuちゃん(小4)。普段は撮影に非協力的です。

そんなYuちゃん「ねえ~、撮って、撮って!」Knちゃん(小4)と共にラブラブ・ショットをリクエスト。

今時女子たち、夏休み中の4回のゲーム・タイムをスマホで鋭意・堪能中。

そんな彼女たち、筆者のスマホ(未ロック)を勝手にイジり、待受画面や呼出音を知らぬ間に設定変えしています。
そうとは知らずに鳴ったり、(保護カバーを)開けたりする時、驚く筆者のそんな瞬間を見て、皆で喜んでいます。
「子供だねえ~」の筆者の反応に、「オッサンだねえ~」の彼女らの合唱返答。いやはや、ナメられの日々です。

* * *

「学童クラブ遠足」

去る8/25日に学童クラブの遠足がありました。
行き先は横浜の「こども宇宙科学館」で、総勢60名の学童たちが早朝8時から参加しました。

年に1回のチャーター・バスに乗り込んで、ウキウキの学童たち。
最新のプラネタリウムや様々なアトラクションを一日中 楽しんだとのことです。良かったね。
筆者は未参加の学童たちと共にお留守番で、おかげで静かな1日を堪能することが出来ました。

お留守番・学童の一人、H/Rnちゃん(小3)が、工作で操り人形などをたくさん作りました。
その一つが右写真の「ダチョウ」で筆者が「ダー子」と命名。キャラも声色も動きも演じました。
クリエーターのH/Rnちゃんには、絶好の工作三昧日和となりました。筆者共々に良かったね。
( 添乗・同行していただいた保護者の皆様、スタッフやY先生(YYさん)、お疲れ様でした。)

* * *

「デイリー・ギャラリー(その67)」
「 森羅万象ギャラリー(その19)」

「デイリー・スナップ:夏、8月後半の空」

夏空の主役たる力強い入道様(積乱雲)、今年の夏はとうとうその豪快な姿を現わしてはくれませんでした。
終日の青空の日も とても僅かで、何だか欲求不満のつのった夏休みでしたが、雲は何もそれだけではありません。

霞む大山頂上(市内・小野橋際よりの眺望)

久々モクモク白銀雲(森の里)

白銀雲(その2)

雲々を頂く大山・丹沢山系(市内・小鮎地区よりの眺望)

雲に覆われた大山頂上(市内・上古沢よりの眺望)

曇天続きの夏だったとは言え、時折出現するバリエーション豊かな灰色の雲々は雄大でドラマチックした。
「水の惑星・地球」のその水、ある時は個体、ある時は液体(または流体)、そしてある時は気体と、変幻自在です。
但し、地上に大量に降り注いだ流体に大きな運動が加わる時、水は生物界に大きな厄災をもたらしますが・・・、
とは言え、
この国の、気象と共に無限に織りなす水のその美しい変化が見られることは、筆者にとってこの上もなく快感です。

* * *

「不思議なアゲハ蝶」

ある日、筆者自宅の玄関ドアにアゲハ蝶が留まっているのを発見。近づいて良く見れば満身創痍の哀れな姿・・・。

「ン!?」触覚あたりに違和感のある色を発見、更に近づいて見ると、左前足と思われる部分に明らかな人口色が。
しかも、それは人間の行為としか思えないテープ状の巻き物のように見えました。一体誰が、何のために・・・?
その正体を確認するために、この傷だらけの蝶々をひっくり返す訳にもいかず、合点のいかぬままに外出しました。

左前足の付け根部分を包むこのピンク色の巻き物、一体何なんでしょうか?
手当?夏休みの昆虫採集時の何らかの作業の一環?それとも学術上の調査?
右側羽根の下部も損傷した疲労困憊な姿、正に「刃折れ矢尽き」の状態で、その身を案じてしまいました。
結局、その理由不明のままでしたが、帰宅時にはその姿はなく、この蝶々さんの命の全うを祈りました。

*「蝶々寸感」*

話は少々それますが、こんな小さな身体の蝶々、実は途方もない程の遠距離を移動する種類もいます。
このアゲハ蝶の仲間の「アサギマダラ」と言う蝶は日本本土より海路、筆者の故郷・沖縄を経由して、
遠く台湾にも渡っていくという強靭な体力と意志力の持ち主で、その距離は何と雄に2000kmにも達します。
学術調査で判明している事実では、何と1日で200km!をも移動している個体も見つかっているとの事です。
和歌山県でマーキングされた蝶が、その83日後に何と2,500kmも離れた香港で発見されたりもしています。

小さく短い命の蝶々たち、その命たちのささやかな幸運を祈るようになったのは筆者が年老いた証しです。
小学低学年の頃には、その小さな体に昆虫採集セットの中の薬液を注射器で注入して はばかりませんでした。
でも高学年時には戦争物などの多くの読書もあって、無自覚・無慈悲にもそんな事をした自身を後悔もしました。
そして今、その気持ちの上に更に重ねて、小さな命たちの儚さにも感情移入をしてしまうようにもなりました。
陰り往く夏、終え消え去る命、夏らしくはなかったこの夏ほど、夏を強く意識した夏もまたありませんでした。
「生者必滅、会者定離」
夏、命育み全うさせ、また新たな命宿し、ここに去りぬ。

By (すっかり秋めく)T講師

*「追記」*

「お詫びと訂正:上写真、蝶々ではなく蛾(ガ!)でした!」

前述のアゲハ蝶としてアップした写真、実は蝶々ではなく、何と「アゲハもどき」と言う蛾(ガ)でした。
当ブログ・アップ当日、野鳥や昆虫等に詳しいアトリエ生徒のHTさんから、早速のご指摘がありました。
言われてみれば確かに蛾のようで、羽根を広げて停まるのが蛾で、羽根を畳んで停まるのが蝶々でしたね。
また筆者が記述した前脚の人工的なテープ状のものも当の蛾の太い実際の脚らしく、色も朱色とのことです。
恥ずかしながら筆者、蛾の神秘の知恵の一つの擬態が功を奏し、まんまと騙されてしまったと言う次第です。
写真がアゲハ蝶ではなく、アゲハもどきと言う蛾だったこと、訂正してお詫びします。お騒がせしました。
但し、折角記した蝶々の「アサギマダラ」の文章もあるので、写真や記述などはそのままにしておきます。

HTさん、当ブログへいつもご訪問いただき、また問題点ご指摘いただき、ありがとうございます。
訪問者の皆様も当ブログ内での誤りや気になる点等ありましたら、お手数ですが、どうぞご指摘下さい。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

当ブログ執筆・管理人:T講師こと当真 英樹

0 件のコメント:

コメントを投稿