2017年8月20日日曜日

色々な「夏風情」特集

日曜日・曇り
今日の特集、その「夏風情」を、前編と後編に分けて組んでみました。
よろしければ、御覧ください。


長かったアトリエの夏(お盆)休みも、明日の定休日をもって無事終了。
おかげ様で天候不良の日々なりに、しっかり休養を取ることが出来ました。

* * * 色々な「夏風情・特集」 * * *

この夏、梅雨は空梅雨で、逆に真夏の盛りに戻り梅雨があり、何だか釈然としません。
東京では8月に20日間(毎日!)も降雨があり、40年前の最高記録に近づいているとのことです (8/20現在)。
が、これも母なる天体・地球の気象・天候が相手なので如何ともし難く、有り難く享受いたすことにしましょう。

とは言うものの、平年だとお盆を過ぎる頃には「盛夏」もピークとなり、多少なりとも「秋」の気配を感じる頃、
もしそうともなれば、夏の暑さが嫌いな筆者(20代迄とは真逆!)と言えども、それなりに欲求不満を覚えます。
そこで、そのいささかの欲求不満を多少なりとも解消すべく、今回の「夏風情特集」を組んで見ました。

「名作美術館(その220)」

今回取り上げた作品も、季節限定ではないのかも知れませんが、筆者が勝手に夏と見立てました。
画面を観察すると、樹木の葉の繁り具合や雑草の繁殖具合から察すると、春かもしれませんが・・・。
それはさて置き、「夏」と言う独断的・見立てで、今回のこのコーナーを進めてまいりましょう。


岸田劉生(1891~1929年)、「道路と土手と塀(切通之写生)」1915年、
56 x 53 cm、キャンバスに油彩、東京国立美術館蔵

画家は当コーナーでも以前に「麗子像」を取り上げたことがあり、今回で2回目の登場です。
表現に語弊を感じられるかも知れませんが、はっきり言って「何の変哲もない」写生画です。
タテヨコの比率が普通ではない画面角に、茶色い土塊(つちくれ)の道が大きく描かれています。
周囲の塀と土手、その背後には青空が広がっているだけの、およそ伝統的ではない画面構成です。
ヨコ絵の多い風景画の中にあって、僅かにタテ長な画角の極端に狭い画面は不思議な趣を有しています。
画面下部には近視眼的に雑草や小石の微細な部分も見てとれ、一方の画面上部は極端な遠近法の仰角です。
しかも裸土の道路は青空へと消え入る最後まで盛り上がり、右土手との境界で僅かに緩やかさを得ています。
描かれた対象物の視覚的範囲は狭いものにも関わらず、画面右横から飛び出してくる2本の木柱(?)や、
線遠近法が自動的に誘う、道向こうに広がっているであろう光景をも想像して、広く感じてしまいます。
画面に降り注ぐ光は盛夏を思わせる強烈さで、路傍の石くれや雑草にも確固とした存在感を与えています。
そこに画家が一時心酔した欧州はドイツ古典写実主義の巨匠デューラーからの多大な影響が見て取れます。
そこには、目前に在る対象物を誠実・忠実に写し取ろうとする画家の気概と写生の真髄が存在しています。

* * *

「デイリー・ギャラリー(その66):夏風情ー1」

この夏、特に8月からは雨または曇天続きで、例年 夏の主役を張っていたはずの入道雲様も見当たりません。
「雲」好きな筆者、今年の夏くらい、あのモクモクの入道雲の存在を忘れてしまう夏はありませんでした。
この夏、
筆者が日々においてカメラを向ける空に青空は極端に少なく、立派な入道雲はその姿を現しませんでした。
僅かに撮れたその貴重な8月の青空が下の2枚程で、大山へ覆い被さる入道様も少々スリムなようです。
数少ない貴重な青空で、忘れてしまいそうな夏風情を思い起こし(?)ましょう。

森の里1丁目、若宮橋際より大山を望む (8/9)

森の里センター歩道橋より七沢森林公園・稜線を望む(8/9)

いつでも撮れると思っていた入道雲達の雄姿、その後はご存じのように戻り梅雨の日々となりました。
盛夏を象徴するアブラゼミやクマゼミ達の元気な喧噪なく、今は物哀しいヒグラシの声響くのみです。
このままの梅雨空で、そのまま「秋雨前線」にでも突入するのでしょうか?
平年通りの元気な太平洋高気圧の日本列島への再来を心から望む筆者です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その286):夏風情曲(前編)」

当コーナーも夏風情特集として、今年の夏とは違うこんなピアノ曲を選んでみました。

「夏影」(原曲:ゲーム[AIR]挿入曲)、ピアノ(+アレンジ):シンセシア・オーケストラ
" Summer Lights " /  Synthesia Orchestra

この曲、何でもコンピューター・ゲームの中の挿入曲だそうですが、抒情溢れる良い曲ですね。
動画イントロのヒマワリ、眩しいほどの紫外線で霞んでいるのが何だか懐かしい(!?)です。
2コマ目は女子高生も気になりますが、木製橋の横幅が狭そうで、その危うさが気がかりです。
3コマ目の我が国の原風景的な山野の光景も、山紫水明を絵に描いたような目映い美しさです。
こんな景色に抱かれて、日がな一日 鳥のさえずりや空や光の移りゆく様を満喫したいものです。
最後の4コマ目の情景で登場する草原・花園で朽ち果てるは米国製M48パットン戦車のようです。
制作者がどんな意図で選んだのかは不明ですが、筆者の心象的夏景色には確実にハマりました。
タイトル、「夏影」で英訳「Summer Light」、何だか逆ですが、含蓄があって言い得て妙です。
この夏の過度な湿気ではなく、お日様の陽射しの下でこそ汗をかきたい筆者を慰めてくれます。

* * * * *

「デイリー・ギャラリー(後編):夏風情ー2」

今年の夏空、その実態はいつもこんな感じです。
良くて曇天。こんな天候じゃ、さすがの入道様の登場は期待できません。
「水の国」の恵みには感謝しつつも、少々恨めしい気持ちにもなってしまいがちです。


大気中の水蒸気が多過ぎて、こんな幻想的な光景が8月に日々展開されました。
カラカラの空梅雨が、カンカンのはずの真夏に戻り、ジメジメの日々に・・・。
5月の連休に怠った庭の手入れ、またもや敢行できず、荒れ放題になってしまうかも・・・。
( ;∀;)


デイリー・ギャラリー、後半の2番手は昨日(8/19)撮った夏祭りの花火。
昨夜は突然の土砂降りがあり、妻はお祭り会場にてチョー久々の雨宿り。
筆者は幸いにも自宅庭の最低限の生垣剪定終了・片付け直後の事でした。
いつもより早く開始された花火の打ち上げ、入浴もそこそこにベランダに出て間に合いました。
有名な花火大会とは趣の違う結構 渋めの花火たち(自治会費が原資です)の開花の様子、ご覧ください。








久々に味わう低周波音と、漂ってくる火薬の匂い。
日本の平和な「夏風情」いつでも良いもんですね。
(TVでは、世田谷の花火大会会場での激しい強風雨に、浴衣姿の若者たちのずぶ濡れ姿が報道されていました。)

* * *

「ミュージック・ギャラリー:夏風情曲(後編)」

さて、今回の当コーナー、デイリー・ギャラリー同様に前後編の2回に分けました。
上記の「夏」がいつものような陽射し眩しい光溢れる夏風情でしたが、今回は今年の夏風なのを取り上げました。
デイリー・ギャラリーでも上述したように、盛夏の雰囲気が過ぎ去ってゆく頃の物哀しい情緒を味わいましょう。

「ひぐらしのなく頃に」/ You、ピアノ曲

この曲もまたコンピューター・ゲームの中の曲とのことで、当然 PCゲーム等に疎い筆者には詳細不明です。
が、このピアノ・アレンジもまた動画同様、確かにヒグラシの鳴く頃、夕刻の情緒が滲み出ていて快感です。



時の経つのは実に早いもの・・・
新年だったはずの今年も足早に過ぎ去り、この気象のせいもあって、早 秋到来の気配が感じられるように。
里や筆者らの周囲で元気に飛び回っていたセミやとトンボ達も、今その短い生涯を終えつつある時節です。
実りの秋、収穫の秋もめでたいものですが、四季の移ろい、その蓄積の行方が気になる歳を迎えました。
今まで聞き流していたであろうピアノの音色のその背後・行間に幾ばくかの感傷的な感慨を覚えてしまいます。
今日は今は亡き父の誕生日、今夜は生前には数回ほどしか酌み交わせなかった盃を交そうと目論んでいます。
この夏の湿り過ぎた湿度で、図らずも深く良い音色となったサンシンでも爪弾きながら・・・。

By(この天候のお蔭で、秋風情・先取りのようなすっかりセンチ気分の)T講師
明日からいよいよ夏休みも後半、頑張ります。
😊

* * *

昨日、生垣剪定の際にカットした月桂樹の枝の一部を居間に持ち込みました。
お香遊びの白檀の香りと入り混じって、麗しい香りが室内に立ち込めました。
夏(お盆)休みの最後を飾るに相応しい ヒーリング(癒し)タイムとなりました。
(*^-^*)

2017年8月15日火曜日

72年目の終戦記念日

金曜日・連日で終日の雨
「終戦記念日」
「お盆」

(ブログ・アップにかなりの時差があります。ご了承下さい。)


8月6日の広島原爆投下
8月9日の長崎原爆投下
そして今日の終戦記念日

悲しみの続く、憂鬱な季節の到来です。
先の大戦で、黄泉の国へと旅立った無数の人々の悲惨な死を悼むと共に、忘れてはならないのは、
共に地獄を味わい、その記憶に生者としての苦しみを持ち続けながら生きてこられた方々の持つ、
筆舌に尽くし難い悲しみ・痛み等にも想いを馳せ、この季節をやり過ごしたいと思っています。
そんな体験者も高齢を迎えて存命の方々も少なくなり、戦争の惨劇の記憶が薄れてゆく昨今です。
願わくば、戦世で先に逝った家族・友人たちとの、あの世での再会の喜びがあることを・・・。

もの言えば、唇寒し、安穏世。
想い多く重くもありて、今も黙して語らぬ、生き残り人。



「 名も知らぬ(語り部)オバーの思い出 」

筆者、故郷での幼年時代、そんな人々(主に近所のオバー達)から生の声を聞けた最後の世代かも知れません。
沖縄戦の体験者が筆者の子供時代には身近におり、時折、思い出したくもないと言う戦世の話をしてくれました。

曰く
「私は死に損なって、私だけ歳取ってしまったさ~。私が来るのをあの世で待ってるはずよ~」
「もう一生後悔してもしてもしきれんわけ。あの時、あんなにすれば、してあげとけば・・・」
「あんた達は幸せだね~。私も戦(いくさ)さえなければ家族皆で幸せに暮らしてたはずよ~」
「今でも夢に見て、夜中に目が覚めるわけさ~。そしたらもう寝られん。朝ご飯も食べられん」
「私の子どもたちがさ~、何処かで眠ってるかと思うともう何処を見ても掘りたくなってくる」

小学生の頃、筆者の友人がオヤツ欲しさに近所の留守宅のオバーたちを尋ね歩いていた頃の話の一部です。
母子家庭の彼にオヤツはなく、近所のオバーたちの茶飲み相手をして、黒砂糖等を分けて貰っていました。
中学に進級した頃、その友人とかつて尋ねたことのあるオバーの家の前には白黒の幕が張られていました。
そのオバーの遺影を持って並ぶ涙ぐむ女性が戸口の狭間に見え、初めて見るオバーの娘だと分かりました。
いつも小さな目を潤ませていたオバー、筆者らが来ると「アイ!孫が来た、孫が来た」と喜んでくれたオバー、
防衛隊に徴られて戦死したと言うご主人と二人の息子さんに、今頃、あの世で会えているのかもと思いました。



筆者、オヤツねらいの彼と共に数軒の一人留守のオバー宅を尋ね歩いたことがあり、色々な話を聞かせてもらいました。
その内、そんなエピソードの幾つかを、今は天国へと旅立ったオバーたちに代わって、記す機会があるかも知れません。
半世紀ほども前に旅立たれたオバーたちの70年以上も前の家族たちに対する悲しくも苦しくもある思慕深きお話です。

慰霊・鎮魂・合掌

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その285):鎮魂歌」

今回の当コーナー、「安直なセンチ曲は要らぬ」とばかりに休もうかとも考えたのですが、この歌声で気が変わりました。
西洋の宗教音楽とは言え、天空より天上界へと誘うような澄み渡る音色が、魂に癒しを与えてくれるかのように感じました。

バッハ作曲、「G線上のアリア」、合唱:リベラ(英国)
Bach , " Air on G string / Libera ( English Boy soprano Units )

筆者・小学生時代、近所に住んでいた従姉のネーネーが、かの有名なウィーン少年合唱団の熱烈なファンでした。
何でこんな女みたいな声で歌うミニ水兵さん(全員セーラー服姿でした)たちが、良いんだろうと思ってました。
日頃はソプラノ嫌いな筆者ですが、この歌唱は例外で、天空へと頭が引っ張られるような感覚に襲われました。
「ボーイ・ソプラノ」、崇高・超俗にして恐るべし。



「西洋の宗教音楽」が我々の文化の鎮魂歌としていかがなものか?と言う疑問を持たれる方もいるのかも知れませんが、
現在我が国の葬祭場でのBGM、このバッハを始め、アルビノー二やパッフェルベル等、多くの曲が使用されています。
国境や宗教や時代を超えて美しく響く音楽に癒しを感じるとすれば、それが人々が感じる普遍的な魅力とも言えます。
幸いなことに戦後の我が国は平和な時代を享受してきました。そのおかげもあって個人の死が荘厳にも飾られるのです。
あの時代に訪れた何百万もの無辜の民の無残な大量死は、いかなる音楽でもっても葬送・鎮魂することは不可能です。
この季節、
人々が様々な芸術の中で暮らし、安らかに逝くことの出来る日常が永遠に続くことを祈る、そんな時節かも知れません。
( 支離滅裂・ご容赦 )

By T講師

2017年8月11日金曜日

待望の「お盆休み」に突入

金曜日
アトリエは、本日より11日間の「お盆休み」です。
( ブログ・アップにかなりの時差あり。ご了承下さい。)


" I need that ! "

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その283):お休みのご褒美 音楽」

今回の当コーナー、筆者自らにプレゼントします(こう記してみると、いつものことかも)。
この長期休暇、
学童らの元気(過ぎる)な喧噪から解放されて、癒しの時をたっぷり過ごしたいと思っています。
このコーナーで度々取り上げている筆者の幼年時代の、懐かしの音楽たちを聞きたくなりました。
小学1年生の頃に、BGMで聴いていた親子ラジオから流れ出る古き良きアメリカのポップスです。
これらの旋律を聴いているとアルファー波が出て、幸せな気分のまま、つい寝入ってしまいます。

ゲイリー・マイルズ、「ルック・フォー・ア・スター(邦題・星を求めて)」
Garry Miles , " Look For A Star " (1960)

日本国内では、ビリー・ボーン楽団のインスト・バージョンの方が有名ですが、こちらは唄ものです。
ボーカルは、かの有名な女性歌手ブレンダ・リーのバック・バンド・メンバーでギタリストの方です。
肩の力が抜けた緩~い歌と延々スキャットとオルガンの涼やか音色が、何よりも眠気を誘って快感です。


パリス・シスターズ、「アイ・ラブ・ハウ・ユー・ラブ・ミー(邦題:忘れたいのに)」
Paris Sisters. " I Love How You Love Me " (1961)

パリス・シスターズはサンフランシスコ出身の3姉妹グループ。プロデュ―スはかのフィル・スペクター。
この2曲が流れ出るのは夜の帳(とばり)が降りてからで、その頃にはもう眠たくて堪りませんでした。
その当時の我が家、薄暗い60ワットの裸電球が居間のメイン灯で、その仄暗さも眠気を誘いました。
半世紀程も前に、こんな美しい調べを聴いていたなんて、今考えると少しは贅沢な子供時代だったかも。

このお休み期間中、機会があれば憧れの昼寝など、堪能してみたいと考えています。
季節外れの戻り梅雨の曇天(または雨垂れ)でも眺めながら・・・お香でも焚いて。
それでは失礼して、これらの催眠音楽を脳裏に流しつつ、(自らに)お休みなさい。


zzz

  [  (*^-^*)  ]  
∃=В Σ=Ε
~~~~~~~~~~~~~

By(この休みがとても嬉しく感じられる)T講師

2017年8月10日木曜日

ウィークリー・ダイアリー(その16)

ウィークリー・ダイアリー(その16)
8月10日付 アップ分

「学童クラブ便り(その122)」

「学童美術教室:夏休み特別編」

夏休み前半2週分ほどの学童クラブでの美術教室の様子を、ドキュメント・タッチにてお届けします。
但し1階アトリエでの1年生の指導が中心で、従来の2階での上級生たちの製作の様子はありません。
あらかじめ、ご了承ください。

夏休み開始早々、
創作意欲旺盛な新1年生たちを中心に早くも宿題ポスター熱が高まり、1階アトリエは日々 大賑わいでした。

但し、その前に、
下の3名の1年生たち、夏休み早々にはその「小手調べ」とでも言わんばかりに、得意な絵をササッと描き上げました。


左:Knちゃん、中央:Ngちゃん、右:Tnちゃん(共に小1)、みんな驚くほどの情熱と根気です。

で、その3名の快作(上記同順)3点、完成です。鉛筆ストロークや水彩絵具にも慣れ、頼もしい限りです。

* * *

「さて、いよいよの宿題ポスター製作を本格開始」

まずはA4判のコピー用紙にて下絵・構図取りを行い、問題点を検討後、4切り本紙へと線描します。
1年生の学童たちにとっては驚異的なほど広~い大面積!。折角の構図が本紙面でまた小さくなり。
消しゴムを難渋・駆使して、下絵とおりに拡大を図るのですが、そこでまた比率が崩れたりと奮闘。
そんな工程を経て、やっと本紙の彩色にたどり着くのです。下絵描きから本紙への構図取りまでに、
机上には無数の消しゴム屑が散乱、専用ブラシでその掃除を行わなければ、絵具などの準備は無理。
このような工程を経て初めて、学童たちは彩色を開始させることが可能となるのです。
では、そんな学童たちの作品製作の様子をご覧ください。

 * * *

「N姉妹のポスター奮闘記(前半:妹編)」

まずはN姉妹のポスター制作をご紹介。クラブでの大先輩の姉Keちゃん(小4)の「至れり尽くせり」指導が光りました。

左:下絵作りの指導・アドバイスをしてもらう妹Maちゃん(小1)。
中:自力で構想と構図を考えて、その下絵を描く初心者のMaちゃん。
右:下絵構図も確定、いよいよ大画面本紙へ拡大線描するMaちゃん。



姉の熱血指導に応えて、描画に集中する妹Maちゃん。

左:確定したA4判コピー用紙の下絵・構図。   右:4切りサイズ本紙上に拡大・線描された構図。

Maちゃんの夏休み宿題ポスター「(動物愛護)小さな命を大切に」が、めでたく完成しました。
しっかり者の姉Keちゃんの的確・丁寧な指導もあり、姉譲りの緻密さで見事に仕上がりました。
まだ学校では習っていない小1とは思えない水彩絵具のしっかりとした清楚な塗りが素敵です。
学童クラブでの宿題ポスターの初完成となりました。姉のKeちゃん、自身の宿題は後回しです。
Maちゃん、素晴らしい作品の完成、おめでとう。
お姉ちゃんのKeちゃんにも感謝だね。

* * *

お次は描画大好きの1年生のNgちゃん。こちらもMaちゃんに刺激されて宿題ポスターに取りかかりました。


淡々・黙々と描画を進める情熱家Ngちゃん。

Ngちゃんの宿題ポスター「愛鳥週間(イヌワシ)」が、2番手としてめでたく完成しました。
Ngちゃんの学童クラブのお休み日がなければ、こちらが先に仕上がっていたかもしれません。
多様な生態系の根幹である森林の存在を意識してのことか、周囲を樹木で覆い尽くしました。
Ngちゃんの深い知識の有無はさておいても素晴らしいポスターで、その力強さは魅力的です。
私たちの愛鳥の心がどこへ転がっていくのか、地球を思わせる青い球が暗示的で良いですね。
Ngちゃん、迫力の宿題ポスター完成、おめでとう。

* * *

3番手にはNgちゃんとは仲良しのKnちゃんの登場です。


Knちゃんの宿題は応募絵の自由画で、以前訪れた江の島の「水族館」を仕上げました。
照明も薄暗い館内で、仲良しNgちゃんと様々な水槽の生き物たちを見て喜ぶ様子が、見事に活写されました。
小さな光のランプがフロアにも天上にもあったとのことで、その館内の雰囲気が臨場感に富んでいます。
思わず覗き込んでしまう、大小様々な水槽内で浮かび上がる生き物たちの表情も活き活きとしています。
Knちゃんの描いた、非日常空間で大喜び興奮する二人のリアルな場面絵、完成おめでとう。

* * *

今年の新1年生たち、頼もしい限りです。次のI/Yuちゃんもまた早々とご覧のような力作を仕上げました。


I/Yuちゃんのポスター「動物愛護」、その動物たちの可愛らしさだけでもうポスターの主旨そのもののような作品です。

* * *

「H姉妹のダブル・ウマッ!ポスター絵」

先だって当コーナーの紹介で見事な「鳳凰図」を描いたH/Rnちゃん(小3)の妹が、1年生で当クラブへと加入。
今回、姉妹二人揃っての巧みな描写で、見事な野鳥たちを生み出しました。

左2カット:新1年生の妹Tnちゃん。右2カット:当ブログでお馴染みの姉T/Rnちゃん。

左:妹Tnちゃん作品。         右:姉H/Rnちゃん作品。

妹Tnちゃん作、姉譲りの描写力と根気で、野鳥たちで賑やかなポスターとなりました。
一方の姉H/Rnちゃんポスターも、カワセミを主人公にした迫力ある作品となりました。
H姉妹のこれからも大いに楽しみです。

* * *

以下は他の学年の学童たちの制作風景とその完成作品です。


K/Mkちゃん(小4)作の「防火ポスター」。夫婦の驚愕する表情など、まんま、端的な表現で秀逸です。
早々完成、おめでとう。

* * *

男子ではただ一人、筆者の1階アトリエへの入室を許されているWk君(小4)、自由画を描きました。
下記は、ついでの一言です。
(注:入室の条件は、原則的に1対1での意思疎通が必須。善悪等、物の道理が理解可能な事等です。)
(また筆者の指示を順守することも大切で、室内には危険な工具も数多くあり、安全管理も重要です。)
(当たり前のことのようですが、これが男子相手だと以外に難しく、倫理的・論理的指導が困難です。)
(いつも徒党を組み本能のままアドレナリンを噴出・興奮している男子に物の道理は理解の圏外です。)
(筆者は義務教育現場的な汎・平等主義は採用しません。互いを尊重する相互主義で対応しています。)
(願わくば新入男子がその集団の一員となる前に、対極的な絵画制作の魅力を知って欲しいものです。)

そんな男子たちの中にあって極めて例外的なWk君。腕白もしますが、思いやりのある心優しい男子です。

そのWk君の自由画「スパイダー」が、迫力モノで完成。背景のおどろおどろしい紫色が効果的な表現となりました。

* * *

こちらは当コーナー初登場の新入生のU/Asちゃん(小5)、非の打ちどころのないクラブを代表する優等生の一人です。


宿題・応募ポスター「お米と私」、おいしいお米(ご飯)の出所も魅力も明瞭に、爽やかに仕上がりました。
おにぎりも、お海苔も、梅干しも、緑茶も美味で、日本人に生まれたことの喜びを噛みしめてしまう秀作です。

* * *

最後は毎年夏休み、小2の頃からクラブへとやって来るMnちゃん(小5)、こちらもまたU/Asちゃん同様の優等生です。
当ブログでは、過去にその製作風景と作品(リサイクル・ポスター等)が幾度か登場しています。


今年もリサイクル・ポスターの予定でしたが、初めての清掃車イメージ・アップ画に挑戦しました。
晴天の下、爽やかな雰囲気の草原でピクニックを楽しむカップルの微笑ましい姿、見ていて快感です。
今回の明るい応募絵、選ばれると良いですね。完成おめでとう。
来年もまた来てね。

 * * *

こちらはガールズ・バンド(G)のHnちゃん(小4)、素晴らしい「動物愛護」ポスターを完成させました。
が、残念にも作品撮影の前にその秀作「君が捨てられたら、どう思う?」が、持ち帰られてしまいました。


機会を見つけて、後日撮影の上、アップしたいと考えています。

* * *

その他の学童たちの制作風景。完成には至っていませんが、完成後に当コーナー後編で紹介、アップする予定です。



左:一足先に宿題を仕上げたI/Yuちゃん(小1)の、余裕たっぷりの嬉しそうな表情が良いスナップ・ショットです。


「オマケ:予告編」

冒頭で紹介の第1号ポスターを完成させたMaちゃん(小1)の姉Keちゃんが後回しだった自身の作品制作を開始。

目を見張るような集中力と根気で、たった2日間でここまで描画しました。
2日目の本格的彩色開始では、ほとんど終日をその作業に充てていました。
上部の、夜空に咲く花火の除け塗りだけでも、かなりの長時間を要します。
 お盆休み明けの夏休み後半、どんな風に仕上がるのか、今から楽しみです。

* * *

「他愛のないスナップ・ショット集」

 先だっての新入生歓迎会で出演を無事果たしたガールズ・バンドの面々。燃え尽き症候群にもならず、音楽三昧・復活。

自身のギター・パートだけではなく、キーボードでもそのフレーズの再現を試みるHnちゃん(小4)、頼もしいです。

左:キーボード担当のKmちゃん(左)に、ギターの運指を教えるO/Yuちゃん(共に小4)。

こちらもまた担当楽器をチェンジして、別の楽器に挑戦する「ブルースターズ」のチホチホ(共に小5)の二人。
歓迎会後、どうやら新たな局面に入ってきた模様です。みんなのための新曲も多数用意してありますよ。
楽しみながらも、頑張って反復練習をして新たなテクニックを身につけよう。


こちらは無邪気な表情の小1トリオ。頭に血が上ってしまいますよ。

「お泊り会」後に寝不足気味のやはり小1コンビ。

 最後は久々スポット学童のWk君(小4)、筆者自宅の庭で水まきのお手伝い。
「ねえねえ、見て見て、ションベン小僧だよ!」
その勢い良い水流にメダカたちも泡喰ったかもよ。


以上、遅れ遅れのウィークリー・ダイアリーでした。
他にも「お盆休み期間中」に色々とアップする予定でいますが、果たしてどうなることやら・・・。

( お盆休みに入った途端、俄然 気が抜けてしまった)T講師
この季節外れの戻り梅雨の天候も、良い休息環境となっているようです。
(8/14記)